猫の健康コラム
💊 猫の腎臓病ガイド
大切な愛猫を「慢性腎臓病」から守るために
7歳以上の猫の3頭に1頭が罹患すると言われる「腎臓病」。早期発見と正しいケアの知識で、愛猫と過ごす穏やかな日々を長続きさせましょう。
猫の慢性腎臓病(CKD)とは?
猫の腎臓は一度機能が失われると元に戻すことができません。だからこそ、「予防」と「早期発見・早期治療」が何よりも重要になります。
腎臓は体内の老廃物をろ過して尿として排出し、水分バランスや血圧を調整する非常に大切な器官です。しかし高齢になると腎機能が徐々に低下し、老廃物が体に溜まりやすくなってしまいます。
初期段階ではほとんど目立った症状が出ないため、飼い主様の日頃のチェックと定期的な健康診断が鍵を握ります。
見逃していませんか?サインと早期症状
以下のような「小さな変化」に気づいたら、早めに動物病院へ相談しましょう。
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水を飲む量が増えた(多飲)
以前よりも頻繁に水飲み場に行くようになった。 -
おしっこの量が多く・薄くなった(多尿)
トイレの回数やシートの固まりが大きくなった。 -
食欲が落ちた・痩せてきた
ご飯を残すことが増え、背骨が触れるようになった。 -
毛並みにツヤがなくなった
毛がボサボサになり、毛づくろいの頻度が減った。
腎臓病の進行ステージ(IRIS分類)
腎臓病は一般的に4つのステージに分けて評価され、進行に合わせてケア内容が変わります。
Stage 1
初期(無症状)
自覚症状はほぼなし。血液・尿検査で腎機能の低下兆候が見られ始める時期。
Stage 2
軽度
「多飲多尿」が目立ち始める。食事療法(処方食)の検討を始めるタイミング。
Stage 3
中等度
食欲低下や体重減少、嘔吐などが発現。投薬や点滴などの医療的ケアが必要。
Stage 4
重度(尿毒症)
老廃物が排出できず尿毒症を発症。継続的な輸液投与や集中ケアが必要。
日常でできる予防法と3つのケア
腎臓への負担を減らし、進行を遅らせるための重要なアプローチです。
1. 水分補給の工夫
しっかり水を飲める環境作りが最優先です。家の中に水飲み場を複数設置したり、自動給水器やウエットフードを活用しましょう。
2. 腎臓配慮の食事
リンやタンパク質、ナトリウムの制限された「腎臓病用療法食」に切り替えることで、腎臓にかかる負荷を大きく減らせます。
3. 薬・サプリメント
腸内でリンや老廃物を吸着・排出するリン吸着剤や、腎臓の血流を改善するお薬を獣医師と相談のうえ活用します。
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