
🐶 愛犬・😺 愛猫を守る!犬猫に多い感染症とその予防
感染症がペットに与える影響

犬や猫を家族に迎える際、感染症の予防と早期発見はペットの健康を守るために重要です。感染症はペットの生活の質を下げ、場合によっては命に関わることもあります。この記事では、犬猫に多い感染症とその予防方法を詳しく解説します。
ワクチンで予防できる主な感染症
ワクチン接種は、犬猫の感染症予防において最も効果的な方法の一つです。以下は、ワクチンで予防可能な代表的な病気です。
犬のワクチンで予防できる病気
犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、犬レプトスピラ症、狂犬病などがワクチンで予防可能です。
- 犬ジステンパー: 発熱、鼻水、咳、嘔吐、下痢、神経症状。重症化すると命に関わる。予防:混合ワクチン(5~9種)。
- 犬パルボウイルス感染症: 激しい嘔吐、下痢(血便)、食欲不振。子犬で致死率が高い。予防:混合ワクチン。
- 犬伝染性肝炎(アデノウイルス): 発熱、食欲不振、腹痛、黄疸。予防:混合ワクチン。
- 犬レプトスピラ症: 発熱、黄疸、腎不全。人にも感染する可能性あり。予防:混合ワクチン(地域による)。
- 狂犬病: 攻撃性、神経症状、麻痺。発症後ほぼ100%致命的。予防:日本では年1回の接種が義務。
猫のワクチンで予防できる病気
猫汎白血球減少症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症、猫クラミジア感染症などが対象です。
- 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス): 嘔吐、下痢、発熱、白血球減少。子猫で重症化しやすい。予防:3種混合ワクチン。
- 猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス): くしゃみ、鼻水、結膜炎、発熱。予防:3種混合ワクチン。
- 猫カリシウイルス感染症: 口内炎、鼻水、くしゃみ、関節痛。予防:3種混合ワクチン。
- 猫白血病ウイルス感染症(FeLV): 免疫力低下、貧血、腫瘍。予防:5種混合ワクチン。
- 猫クラミジア感染症: 結膜炎、鼻水、目やに。予防:4種・5種混合ワクチン。
ワクチン接種のポイント
- 接種スケジュール: 子犬・子猫は生後6~8週から複数回、成犬・成猫は年1回。
- 獣医師との相談: 生活環境や地域に応じたワクチン選択。
- 副作用に注意: 発熱やアレルギー反応がまれに発生。接種後観察。
気を付けたい感染症とその症状
犬に多い感染症
- ケンネルコフ: 激しい咳、くしゃみ、鼻水。予防:ワクチン(ボルデテラ菌)や清潔な環境。
- ノミ・マダニ媒介感染症: かゆみ、発熱、貧血。予防:定期的な予防薬。
- 皮膚真菌症: 脱毛、皮膚の赤み、かゆみ。予防:清潔な環境。
猫に多い感染症
- 猫エイズ(FIV): 免疫力低下、口内炎、発熱。予防:ケンカ防止、去勢・避妊。
- 猫伝染性腹膜炎(FIP): 食欲不振、発熱、腹水。予防:ストレス軽減、清潔な環境。
- トキソプラズマ症: 発熱、食欲不振、呼吸器症状。予防:生肉を与えない。
感染症予防のための日常のケア
定期的な健康診断
年1~2回の検診で早期発見。
清潔な環境
トイレや寝床の清掃、換気。
栄養管理
バランスの取れた食事で免疫力維持。
寄生虫予防
ノミ・マダニ、回虫の予防薬投与。
ストレス軽減
安心できる環境を整備。
注意すべき症状と受診のタイミング
以下の症状が見られた場合、早めに獣医師に相談しましょう:
- 持続する嘔吐や下痢
- 食欲不振や元気消失
- 発熱、咳、くしゃみ、鼻水
- 皮膚の異常(赤み、脱毛、かゆみ)
- 異常な行動(攻撃性、ふらつき、けいれん)
まとめ

犬猫の感染症は、ワクチン接種や毎月の投薬、日常のケアで多くが予防可能です。特に子犬・子猫期のワクチン接種は重要で、成犬・成猫でも定期的な健康管理を怠らないようにしましょう。異常な症状が見られた場合は、迅速に獣医師に相談することがペットの命を守る鍵です。